「風鈴」と言えば、夏の風物詩です。
とはいえ最近は、街の中で音色を聞くことがなくなりました。
風鈴の音がうるさいと「ご近所トラブル」に発展することも少なくないようです。
何とも風情の無い世の中になりました。
でもマンション暮らしをしていると、
自身も騒音になってはいけないと思い、買うのをためらいます。
時代と共に、環境が変化するのは、仕方のないことかも知れません。
そこで、せめてブログ内だけでも、風鈴を楽しみたいと取りあげてみました。
涼しい気分になっていただければ幸いです。
❖風鈴のあれこれ
現代の子ども達に、「風鈴」の話をしても、通じるのか心配です。
私が子どもの頃は、梅雨明けすると細長い紙箱から、
ガラスの風鈴を出して軒下につるしたものです。
夏休みが終わって、秋風が吹くころには、風鈴をきれいにして箱に戻したのを思い出します。
風鈴のガラス部分には、赤・青・緑で、朝顔が描かれていました。
片付ける時は、ガラスが割れないよう、チリ紙(今で言うティッシュ)を詰めた記憶があります。
懐かしい夏の思い出です。
思い出しついでに、「風鈴」について少しだけ説明します。
🎐風鈴の構造


ガラスの部分が、鐘
中で鐘に触れている部分が舌
(管とも言います)
舌から下がった部分を短冊
と言います
🎐風鈴の歴史
「風鈴」は約2000年前の中国が発祥のようです。
最初吉兆を占う「占風鐸」と言う道具でした。
やがて日本に持ち込まれてからは、寺院の屋根に吊るされる、「風鐸」と言う魔除けになりました。
それが小さく変化して、庶民の間に広まっていったようです。
いずれにしても、仏教が関連しているようで、「風鈴」の名付け親は法然上人とされています。
やがて江戸時代になると、夏の風物詩として屋台などに吊るして、客寄せをしていたようです。
なんと風鈴は魔除けとして、軒下に吊るされていたんですね~
🎐風鈴の音色が持つ人への効果
風鈴は風情を楽しむだけでなく、人に対して良い効果をもたらすアイテムです。
それには次のようなものがあります。
👆まず風鈴の音が、人の脳にα波を誘発し、リラックス効果をもたらすと言う事です。
これは「1/fゆらぎ」と言う音の効果で、小鳥のさえずりや川のせせらぎなどにも含まれています。
👆また風鈴の音によって、夏場高温になった体温を、下げることが出来ます。
これは風鈴の音を聞いた脳が、風が吹いたと認識し、涼しいと判断して体温を下げるのです。
*ただしこの現象は、日本人特有で、環境の違う外国人には該当しないようです。
余談ですが、幼いころから電子音に慣れ、自然の音に触れる機会の少ない人も同様です。
風鈴=風と認識できない人にとって、風鈴の音色に風情を感じることは出来ず、
単なる雑音としか聞こえない可能性があります。

ちょっと寂しいですね…
🎐風鈴の種類

日本には、それぞれ特徴を持つ、たくさんの風鈴があります。
ほんの一部を紹介します。
🎐江戸風鈴
江戸時代から作られていたガラス製の風鈴です。
風鈴の代表格であり、見た目にも涼しげです。
手作りのため、同じ音のものは無く、それぞれの音色を楽しめます。
🎐南部風鈴
こちらも風鈴を代表すると言って良い、南部鉄の風鈴です。
岩手県の有名な「南部鉄器」で出来ています。高く澄んだ音が響き渡るのが特徴です。
🎐備長炭風鈴
和歌山県の備長炭を使って作られています。
黒い炭を数本吊るし、風でそれぞれが触れることで、美しい音を奏でてくれます。
🎐有田焼風鈴
佐賀県の有田焼で作られた、見た目にも美しい風鈴です。
手作りの焼き物で出来ているため、ひとつひとつが、音に個性を持っています。
🎐明珍火箸風鈴
兵庫県姫路市で製作される「明珍火箸」と言う「火箸」を使ったもので、少々変わり種の風鈴です。
4本の火箸を糸で吊り、風で揺れてぶつかり合う際に音が出ます。
金属の高く済んだ音色に加え、その余韻を楽しめるのが特徴です。
🎐風鈴のお祭り
いつもお参りしている、南蔵院さんがある篠栗町、山王寺の「風鈴祭り」です。
約3000個の風鈴の音と美しさは、圧巻です。
まとめ
自然に触れて成長した人にとって、風鈴の音色は、
心もからだも癒してくれる素敵なアイテムです。
このような風情ある音色を、騒音と感じ、近所迷惑と裁判沙汰になることもあるとか。
最近は年末の風物詩である、除夜の鐘でさえ、近所から苦情が出て控えるお寺が多いと言います。
時代と言ってしまえばそれまでですが、
日本に生まれて、この国の美意識が理解できないのは、何とも寂しい気がします。
メッセージ
最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>


