【シングルシニアの暮らし】夏の風物詩第5弾 夏空に「蝉しぐれ」

日々の暮らし

夏の風物詩をいくつか取り上げてきました。
今回は「蝉しぐれ」です。
蝉が一斉に鳴きだすさまが、急に降っては止む「時雨しぐれ」のようなので、
「蝉しぐれ」と呼ぶそうです。
蝉の一生は、はかないと言いますが、一概にそうとも言えないようです。
蝉の種類はどれくらいか、分かりますか?
知っているようで意外と知らないこともありそうです。

蝉の鳴き声を聞いて、懐かしい思い出が、よみがえる人もいるでしょう。
私もその一人です。
8月に入ると、すぐにお盆がやってきます。
お盆が終わると、あっと言う間に「蝉しぐれ」を聞くことも無くなるので、
今のうちに取り上げておこうと思いました。

🌞夏の風物詩「蝉しぐれ」にまつわる色々

「蝉しぐれ」と言っても、鳴いている蝉の種類は様々です。
鳴くのはメスの蝉でしょうか、オスの蝉でしょうか?
また蝉が懸命に鳴くのにも、意味があります。
あまり意識せずに聞いている「蝉しぐれ」ですが、少しく詳しく触れてみたいと思います。

🔹 「蝉しぐれ」を奏でるのはオスだけ!それには意味がある

蝉が鳴くのはオスのみです。
これは求愛行動で、鳴き声でメスを呼び寄せているのです。

蝉は成虫として活動する期間は、1週間から数週間と非常に短い一生のように見えます。
しかし卵から幼虫にかえって、土の中で過ごす期間は、数年から7年です。
数年かけて成虫となり、1週間ほどの間に子孫を残して、死んでゆくのが蝉の一生です。

❖蝉の種類によって鳴き声が違います。

(^^♪ミーンミンミンミンミー    👉ミンミンゼミ
(^^♪オーシツクツク ツクツクホーシ👉ツクツクボウシ
(^^♪ジージー ジリジリジリ    👉アブラゼミ

嘘かほんとか、鳴き声が揚げ物をしている音に似ていることから「油蝉」と付いたとか?(^^;

(^^♪チー―ニーー         👉ニーニーゼミ
(^^♪シャワシャワシャワシャワ   👉クマゼミ
(^^♪カナカナカナカナ       👉ヒグラシ

❖蝉の種類によって、鳴く時間帯が違います。

(^^♪クマゼミ・ミンミンゼミ  👉午前中が多い
(^^♪アブラゼミ・ツクツクボウシ👉午後が多い

ヒグラシも夕方が多いようですが、ツクツクボウシ同様、夏の終盤に鳴く蝉とされています。

松尾芭蕉がよんだ句に、「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」がありますが、
ここで鳴く蝉はニイニイゼミのことだそうです。

🔹「蝉しぐれ」が止むと雨が降る

蝉が鳴き止むと、雨が降ると言われています。
確かに雨が降っている間止んでいた「蝉しぐれ」が、雨が上がると、
一斉に鳴き始めることがあります。
これには以下のような蝉の特徴があるからです。

  • 雨で羽が濡れると飛べなくなる
  • 体温調節ができなくなる
  • 目や足・触覚も雨によってマヒする
  • 鳴くのは求愛行動で雨が降るとメスも飛んで来られなくなるため
  • 本能的に雨を察知できる

これ等の理由で、雨が降りそうになると、蝉しぐれはやむようです。
また雨が降っている間は、気のくぼみや、葉の裏側などで待機しています。

🌞「蝉しぐれ」で思い出すこと

夏になると聞こえてくる「蝉しぐれ」をうるさいと感じますか?
聞こえないとなぜか寂しいものです。
季節の風物詩には、人それぞれの思い出が、隠れているものです。
季節の香りや色・音などでよみがえり、懐かしいひと時を過ごすこともあるでしょう。
蝉しぐれを題材にした俳句なども、きっとそんなことから生まれて来たのではないでしょうか。

🔹「蝉しぐれ」を聞くと思い出す人

「蝉しぐれ」と聞くだけで、夏の暑さをイメージして、暑苦しくていや!と言う人がいます。
高校時代の親友が夏になると、とてもいやそうに、そう言っていたのを思い出します。
頭がよくて、気性の激しい人でした。
好き嫌いがはっきりしていて、嫌いなものは本当に嫌そうに、そういうのです。
どちらかと言うと、はっきりしない私となぜか気が合って、今も交流が続いています。

私が福岡に移住してからは、お互い子育てが忙しく、
いつの間にか年賀状で「今年こそ会いたいね~」を繰り返すだけの付き合いになっています。
今年も「蝉しぐれ」を初めて聞いた時、最初に彼女の少女時代の顔が、脳裏に浮かびました。
きっと今年も、早く泣き止めばいいのにと、思っていることでしょう。

🔹「蝉しぐれ」を題材にした俳句3選

季語はすべて夏で「蝉しぐれ」です。
セミの抜け殻を見つけることがあると思いますが、
これは「空蝉うつせみ」と言い、晩夏の季語になっています。

*「汗を吹く 茶屋の松風 蝉しぐれ」
【詠み人】正岡 子規
【訳】蝉しぐれの中、茶屋で休んでいると、松林の方から海風が吹いてきます。汗をかいていた身体にその風が心地よい様を詠っています。

*「蝉しぐれ 子は担送車たんそうしゃに 追いつけず」
【詠み人】石橋 秀野
【訳】担送車とは、現代で言うストレッチャーのことです。担送車で病院へ運ばれる父親を、子が追いかけてくるけれど、追いつけない…それは蝉しぐれが聞こえる夏だったと詠っています。作者は若くして、この後亡くなってしまったと言う、切ない句になっています。

*「橙だいだい青き 丘の別れや 蝉しぐれ」
【詠み人】横光 利一
【訳】蝉しぐれの中での別れを詠っています。橙の実がまだ青いことで、一層夏を強調しながら、丘の上での別れを印象付ける句となっています。

以前にも俳句について取り上げました。
「蝉しぐれ」を季語に一句いかがでしょうか。

まとめ

夏の風物詩を思い浮かべている間に、8月に入ってしまいました。
あと2週間もすれば、お盆を迎えます。
お盆を過ぎると、蝉の鳴き声が、ヒグラシやツクツクボウシに代わり、晩夏を迎えることになります。
自然のこととは言え、季節の移り変わりは見事です。
「蝉しぐれ」がヒグラシの声に変わると何とも、もの悲しさをおぼえるのは私だけでしょうか。

メッセージ

最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>

日々の暮らし
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