【シングルシニア✨ソロ旅のすすめ】巨木・本・名湯をめぐる佐賀・武雄!一泊二日リフレッシュ旅🧳

日々の暮らし

「ちょっとした小旅行がしてみたいな」 そんな思いつきから始まった、佐賀県武雄市への一泊二日のひとり旅。

今回はあえて、移動コストを抑えながら時間をゆっくりと使う「在来線」をメインにした移動手段で計画を立ててみました。

旅行サイトでクーポンが利用できて、駅から数分、天然温泉の大浴場完備というホテルを事前に予約し、荷物も少なめにまとめて気軽な気持ちで快速電車に乗りこみます。

樹齢3000年の巨木、美しすぎるモダンな図書館、そして1300年の歴史を誇る名湯――。

歩くほどに心が満たされていく、大人のプチ贅沢な取材旅行記を、撮影した写真とともにご紹介します。

📌 今回の旅のルート(一泊二日・徒歩メイン)

  • 1日目:福岡 ➔ 在来線(乗り換え2回)で武雄温泉駅へ ➔ ホテルチェックイン ➔ 地元カフェでランチ ➔ 武雄神社(武雄の大楠) ➔ 武雄市図書館 ➔ 地元おすすめレストランで夕食 ➔ ホテルの展望温泉
  • 2日目:早朝温泉&朝食 ➔ 武雄温泉楼門・新館 ➔ 共同浴場「元湯」 ➔ 温泉街散策 ➔ 昼過ぎ特急で帰福

🚃 【1日目・出発】在来線を乗り継ぎ、スロウな旅の始まり

今回の旅のテーマは在来線を利用して、時間を贅沢に使いながら交通費を節約しようというものです。

往きは特急を使わず、乗り換え2回の在来線でのんびりと向かいました。

ガタゴトと揺れる電車の音を聴き、見慣れない景色の移り変わるのを眺めながら、日常から解放されていく心地よさを感じます。

武雄温泉駅に到着後、まずは駅前のホテルへ。

チェックインを済ませて荷物を置き、身軽になったところで取材スタートです。

まずは、武雄温泉駅観光案内所「武雄 旅 書店」で喉をうるおしながら、ルートを検索、武雄神社を目指します。

Googleマップで高評価だったカフェを見つけたので、ここでランチをすませることにしました。

こだわりのランチでエネルギーをチャージし、最初の目的地である「武雄神社」を目指して歩き出しました。

⛩️ 【1日目・午後①】武雄神社と、驚嘆の「樹齢3000年」御神木

カフェを出て歩くこと約10分、「武雄神社たけおじんじゃ」の一ノ鳥居があらわれ、その先に参道が続きます。

目の前には武雄市のシンボルとして親しまれる「御船山みふねやま」が圧倒的な存在感で鎮座しています。

ここから見る山の形は二つの山頂が猫の耳のように見えることから、「猫耳山ねこみみやま」とも呼ばれるそうで、なるほど大きな猫がうずくまっているような想像をかき立てられます。

✨白鷺の伝説が宿る「白い社殿」と「夫婦檜」

二ノ鳥居から心字池に架かる橋、そして長く続く階段の両サイドには、彩りよく和日傘が飾られていて、夏らしい風情を感じさせてくれていました。

見上げるように建つ三ノ鳥居までの階段を上りきると、目の前に現れたのは、神聖な静寂に包まれた白い社殿です。

御船山の麓に佇むこの武雄神社は天平7年(735年)創建、1300年以上の歴史を誇ります。

伝説によれば、神功皇后が三韓征伐の帰途に兵船をここに停泊させたところ、その船が御船山に姿を変えたという、非常にロマンあふれる起源を持っています。

この白い社殿は、神社の使いとされる白鷺に由来するものだそうで、荘厳で優美な姿が印象的でした。

歴史ありげな狛犬にも日傘をさしかけている風景が、どこかホッコリとさせてくれます。

境内には参道と同じく和日傘が各所にあしらわれていて、地面に設置されているミストが、夏の暑さを和らげながら参拝者を迎えてくれています。

また、境内には2本の檜が根元と樹の中ほどで結ばれた不思議な「夫婦檜めおとひのき」もあり、良縁を結ぶ象徴として親しまれています。

✨「金運」と「ご縁」を呼ぶ、日本一長寿の神様

こちらの主祭神「武内宿禰たけうちのすくね」は、360年もの長寿を全うしたとされることから、健康長寿の神として信仰を集めています。
また、明治14年(1881年)に発行された五円札(明治通宝)の肖像画にも採用された神様でもあり、「五円=ご縁」として、大切な人やお仕事との縁を結ぶ神様としても親しまれているのだそう。

✨深い森の奥で出会う、樹齢3000年の「武雄の大楠」

参道の脇から「もみじ通り」と呼ばれる、青もみじに彩られた静かな小径へと足を進めます。

竹林のさらに奥へ進むと、突然、視界が拓け、圧倒的な存在感を放つ巨木が姿を現しました。

推定樹齢3000年「武雄の大楠たけおのおおくす」です。 

その長い年月をこの地で生き抜いてきた大楠は、複雑に波打つ根や、苔むした幹の空洞がまるで一つの小宇宙のようで、言葉を失うほどの驚嘆と感動を覚えました。

静かに佇むその姿からは、言葉にできない大いなる生命力が満ち溢れており、いつまでも眺めていたくなる不思議な空間でした。

📚 【1日目・午後➁】2度目の訪問。武雄市図書館で本と過ごす贅沢

武雄神社の厳かな余韻に浸りながら、次に向かったのはすぐ近くにある「武雄市図書館・歴史資料館」です。

ここはカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が運営する日本初の公民連携による図書館で、「市民の生活をより豊かにする図書館」をコンセプトに約25万冊もの蔵書を所有し、併設の蔦屋書店25フェも利用可能です。

私は今回が2度目の見学でしたが、2か所のみ館内撮影OKのポジションに前回と同様に立ちながら、膨大な数の書籍とモダンで開放的な空間の素晴らしさを再確認し、ため息をもらしていました。

併設のスターバックスコーヒーでは、コーヒーを片手に読書を楽しむ人の姿が多く見られ、従来のように咳をするのもはばかるような緊張感はなく、この新しいスタイルがとても魅力的に見えました。

私は館内をゆっくり散策するように歩きながら、時おり詩集などを手に取り読んでみたり、ショップでお気に入りのボールペンを購入したりと、旅先だからこそ味わえる、何にも追われない最高に贅沢な時間を過ごしました。

🍽️ ♨️ 【1日目・夜】地元おすすめのレストランと、最上階の天然温泉

図書館での素敵な時間を満喫した後は、楽しみにしていたディナータイムです。

武雄温泉駅観光案内所「武雄 旅 書店」を出る際、女性スタッフに駅チカでおすすめのお店を教えてもらっていたのでうかがうと、開店したばかりというのにほぼ満席で、人気の高いレストランだとすぐわかりました。

おいしい料理とお酒も少し楽しんで、心もおなかも満たされて、ふと空を見上げると、言葉にならないほど美しい月が輝いていました。

数分歩けばホテルに到着です。
そして、これも楽しみにしていた最上階にある天然温泉。
ホテルの大浴場なのに露天風呂も完備されていて、温泉大好きシニアの心をさらに満たしてくれました。

夜風を感じながらゆっくりと湯に浸かり、心地よい疲れとともに、今日一日を振り返りつつ眠りにつきました。

♨️【2日目・午前】朝湯から始まる。楼門と情緒あふれる「元湯」

2日目の朝は、早朝の朝湯からスタート。

スッキリと目が覚めたところで、セットされていたホテルの朝食をすませ、チェックアウト。

荷物をフロントに預け、身軽になって武雄名物の「楼門」へと徒歩で向かいます

✨竜宮城を思わせる朱塗りの「武雄温泉楼門」

快晴の中、日傘を片手にロードマップを見ながらしばらく歩くと、レトロな温泉街の先に、鮮やかな朱塗りの楼門が姿を現しました。

大正4年(1915年)に落成したこの楼門は、東京駅を手がけたことでも名高い佐賀県出身の建築家・辰野金吾たつのきんごによる設計です。
国の重要文化財に指定されており、釘を1本も使わずに建てられているそうです。

まるで竜宮城を思わせるその色彩と佇まいは、青空に驚くほど美しく映えていました。

平日ということもあり、観光客も少なく、静かで穏やかな時間が流れています。

楼門をくぐった先には「武雄温泉新館」(こちらも辰野金吾設計・重要文化財)が、華麗な姿を見せています。

「武雄温泉新館」は、朱色と白、そして深い緑を組み合わせた鮮やかで美しい配色が特徴的な和風建築です。

もともとは大衆浴場として多くの人に親しまれていましたが、老朽化などにより休館した後、復元工事が施され、現在は武雄温泉の歩みを伝える資料館として、建物内部を見学できるようになっています。

館内では、大正天皇のために特別に造られた貴重な浴室など、当時のレトロな大正ロマンの面影を色濃く残す展示資料をくまなく見学することができます。

また、武雄温泉の歴史、温泉文化、昔の入浴方法、建物の建築技術などについて学ぶことができます。

落成当時、最も大きな一般向け大浴場として親しまれた「五銭湯ごせんとう浴室」です。

浴槽は洋風の腰掛けがある大理石造りで、浴槽の底や周囲の床・壁には、当時非常に高価だった(現在では製造されていない)有田産の陶板デザインタイルやマジョリカタイルが贅沢に敷き詰められていて、大正時代の美しい装飾を見ることができます。

天井に見える八角形は、浴室の湿気や湯気を逃がすために造られた「湯気抜き塔」の内側です。
これは正八角形ではなく、絶妙なバランスで木組みされた「不等辺八角形」のドーム天井になっており、差し込む光が浴室を柔らかく満たす美しい設計なのだそうです。

公衆浴場として多くの人たちが利用してきた建物の中には、男女それぞれの大浴場や小浴場、格式高い浴室などがありました。
そして、2階には和室が設けられ休憩所として利用されていたといいます。

中央には大広間として利用できる部屋があり、入浴客が休憩や交流の場として利用していたようです。

廊下中ほどにある出窓からは、楼門の美しい姿が望めます。

その昔、入浴に来た客たちもこの美しい景色を眺めながら、日常の疲れを癒したことでしょう。

東京駅丸の内駅舎と武雄温泉楼門。

ともに辰野金吾が手がけた2つの名建築は、100年の時を超えて『干支』のパズルで繋がりました。
東京駅に描かれた「8つの干支」と、武雄温泉に刻まれた「4つの干支」を合わせると十二支が完成するという、巨匠の粋な仕掛けを報じた当時の新聞記事が展示されていました。

「東京駅の8つ」と「武雄温泉の4つ」。
佐賀が生んだ巨匠・辰野金吾は、東京と自らの故郷にある2つの代表作を合わせることで、初めて十二支がすべて揃うという、壮大でロマンチックな仕掛けを100年前に施していたのではないか――。
この大発見が新聞でスクープされ、「世紀の遊び心」として日本中で大ニュースになったのだそうです。

大理石造りの洋風な浴槽を備えた空間を歩いたあと、2階の窓からふと見下ろした元湯の素朴な木造屋根。

大正モダンのお洒落な空間から見る元湯の年季の入った黒い瓦屋根の下では、150年近くもの間、絶え間なく温泉が湧き、人々が体を温め合ってきたのだと思うと、ぜひ私もそのお湯を感じてみたくなりました。

さっそく「元湯」の入泉券(500円)を購入して、ひとっぷろ浴びることにします。

明治9年(1876年)に建てられたこの建物は、現在も営業している木造の共同温泉施設としては日本最古の歴史を持っているそう。

出典:武雄市観光協会

施設内の写真撮影はできないので、観光協会の画像をお借りしましたが、まさしくこの風情。
一歩足を踏み入れると、高い天井と木のぬくもりが心地よい、ノスタルジックなレトロ空間が広がっています。

美肌の湯として知られる、無色透明の弱アルカリ性単純温泉。
少し熱めの、ピリッとしながらもとろりと肌に吸い付くような優しいお湯に身を浸すと、これまでの散策の疲れが一気に吹き飛んでいくようです。
地元の人たちの日常に少しだけお邪魔させてもらいながら、武雄温泉の歴史とレトロな情緒、土地柄の温かさを心ゆくまで満喫し、今回の旅を終えました。

お昼過ぎになり、予定していたよりも少し早めの列車を選ぶことに。

帰りは、列車の運行状況も不安定だったので、特急列車をセレクトし、スマートに福岡への帰路につきました。

📝 旅のまとめ:思いつきで行く武雄、ここがおすすめ!

  1. 車がなくても、徒歩で十分に回れる! 
    武雄温泉駅を中心に、武雄神社、図書館、楼門、共同浴場はすべて徒歩圏内(片道15〜20分程度)。
    お散歩にぴったりのコンパクトな街です。
  2. 歴史とモダンが絶妙に融合している! 
    3000年の御神木や大正ロマンの楼門がある一方で、洗練された近代的な図書館があり、知的好奇心がくすぐられっぱなしの2日間になります。
  3. 移動と温泉にメリハリをつける贅沢! 
    往きは在来線で「遅い旅」を、帰りは特急で「速い旅」を。
    そして地元の人に愛される「元湯」でのレトロ体験。
    この緩急が、大人の旅を最高に楽しくしてくれます。

福岡からふらっと行ける、心と体を解きほぐす佐賀・武雄温泉。
あなたも思いつきで、カメラを持って出かけてみてはいかがでしょう。

🗺️ 旅のスポット基本情報

  • 武雄神社:佐賀県武雄市武雄町大字武雄5327(参拝自由)
  • 武雄市図書館:佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304-1(9:00〜21:00 / 年中無休)
  • 武雄温泉 楼門・元湯:佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425(本湯営業時間 6:30〜24:00)

⁂ 以上、情報は取材時のものです。

メッセージ

最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>

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