普段、何気なく使っている言葉には「語源」と言うものがあります。
どんな意味があって、何をきっかけに、こう表現するようになったのだろうと思うことはありませんか。
私は疑問を感じることがよくあります。
こうした疑問を持つ人は古代ギリシャ時代からいたようで、「語源学」という学問があるほどです。
つまり、私のように考える人が、昔からたくさんいたということになります。
そこで今回、食べ物にまつわる語源5選について解説してみたいと思います。
🔹語源について考えたことはありますか?
例えばドラマのセリフで「あばよ」と言って去っていくシーンを見たことがあると思います。
「あばよ」の語源を知ったら“なるほどね…”とうなずくのは私だけではないでしょう。
これは「塩梅良く」と言うのが語源です。
「あなたの具合(健康状態)が良いように」と、相手の幸運を祈念する思いが、語源になっています。
さりげない言葉の中に、思いやりがこもっているのを知ると、語源を考えるのが楽しくなります。
🔹食べ物にまつわる語原5選
今回は食べ物にまつわるものを選んでみました。
昔から当たり前のように使っていたので、気にもしていなかった言葉です。
改めて語源を知ると、今後の言葉遣いに変化が現れるかもしれません。
👆冷奴(ひややっこ)の語源は?

凧でおなじみの「奴」が、「冷奴(ひややっこ)」の語源に関係しているようです。
「奴」とは江戸時代、武士が出かける際の荷物持ちや雑用、大名行列の「槍持ち奴」として働く下男を指す言葉です。
その奴が着ていた半纏に「釘抜紋」と言う四角い大きな形の紋が付いていました。
その形が四角い豆腐の形に似ていたことから、「奴豆腐」と豆腐の事を呼ぶようになり、冷たい豆腐を「冷奴」と呼ぶようになったようです。
湯豆腐は「湯奴」・豆腐の煮物は「煮奴」と呼ばれることがあります。
👉その他にも「冷ややか豆腐」がなまったと言う説や「冷やっこい豆腐」からきているという説もあります。
👆蒲鉾(かまぼこ)の語源は?

蒲鉾は最初、今の竹輪の形状をしていました。
もとは竹などの棒に、魚のすり身を塗り付けて焼いたもので、その形が「蒲の穂」に似ていたことから
「がまほこ」と呼ぶようになり
「かまぼこ」と変化したようです。
室町時代には、すり身を板に乗せて焼くようになり「板付き蒲鉾」を略して蒲鉾と呼ぶようになります。
そして切り口が、竹の切り口に似ている竹輪と、区別して呼びました。
板付きに変化したのは、成形しやすく持ち運びに便利、また板が余計な水分を吸収してくれる為です。
👉蒲鉾の歴史は古く、平安初期には文献に出てきており、秀吉も好んで食べていたと言われています。
👆すき焼き(鋤焼)の語源は?

「鋤焼」は江戸時代から有り、農具の鋤の金属部分を鍋代わりに使って、調理したものを言います。
今で言う焼肉や鉄板焼きのように、魚や豆腐などを焼いて食べていたことから、この名が付いたとのことです。
鋤焼に牛肉を用いるようになったのは、文明開化以後です。
それまでは牛肉は食べず、鴨・猪・鹿などが使われました。
牛肉が庶民の食べ物として普及してから「牛鍋」「牛鍋」と呼ばれるようになります。
牛肉を鍋で調理した料理を「すき焼き」と呼ぶようになったのは、それほど古くありません。
👉・そのほかにも、肉を薄く剥き身に切って使うことから「剥き身焼き」と呼んでいたのが「すき焼き」となったと言う説。
・また古くから「杉焼き」と言う料理があり、そこから来たという説。
・好きなものを焼くからと言う説など様々あります。
👆バッテラの語源は?

「バッテラ」はポルトガル語で、小舟を意味する「バッテイラ」が語源です。
バッテラは大阪発祥の押し寿司で、最初はサバではなくコノシロが、酢飯に乗っていました。
大阪湾で大量にとれる、コノシロを寿司にした姿が、小舟のように見えたのでこの名がつきました。
その後コノシロの漁獲量が減り、安定してとれる鯖が、使われるようになります。
鯖は日持ち良くするため酢で締め、しめ鯖にして押しずしにしたものが「バッテラ」です。
また、巻きすで巻いたものは「鯖寿司」で、竹の皮に包まれたものが多いようです。

ポルトガル語をお寿司の名にするなんておしゃれですね
👉ちなみに「バッテラ」は、鯖を薄く切って使うのに対して「鯖寿司」は、鯖の半身を使い贅沢な寿司とされています。
「バッテラ」は元々庶民の食べ物として考案され、今も変わらずその趣旨を守っているようです。
👆あたりめの語源は?

「あたりめ」とは「するめ」の事を言います。
縁起かつぎから言い換えられたもので「する」と言う言葉を忌み嫌ったためです。
「する」はギャンブルでお金を「する」や、スリに財布を取られる「する」を想像させます。
その為「するめ」ではなく「当たり」を連想する「あたりめ」と言い換えられるようになりました。
他にもすり鉢をあたり鉢、すりこ木はあたり棒などと言い換えられる風習があります。
👉元来「するめ」は、縁起の良いものとして、祝い事には欠かせないものです。
その理由は、“噛むほどに味が出る”ことや長期保存が可能なことから“幸せが続く”また“お足(お金)が多い”などが挙げられます。
結納でも縁起物として使われますが、その際は「寿留女」という漢字が当てられます。
なんとなく使っている言葉ですが、語源を知って使ってみると、その言葉の奥深さが理解出来て親しみも生まれます。
これらの言葉を、使われるときの参考になれば幸いです。
まとめ
これまで知らずに使っていた、言葉の語源を知ることで、会話に厚みが出るかも知れません。
語源と簡単に言いますが、古代ギリシャ時代から「語源学」と言う学問がありました。
そのことからも、言葉の源を知って会話することの重要性を感じます。
今回は食べ物に関連した「語原」について解説しました。
メッセージ
最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>


