【博多散策】石畳の「承天寺通り」から禅寺・神社を巡る梅雨曇りの博多歴史散歩🌂

お出かけ

博多駅周辺といえば、高層ビルや商業施設が立ち並ぶにぎやかな街という印象があります。

しかし、駅から歩いて10分ほどの場所には、千年以上の歴史を感じながら散策できる「博多旧市街」が広がっています。

今回訪れたのは、博多旧市街の入口ともいえる「承天寺通り」と、博多文化の礎を築いた承天寺、そして厄除けで親しまれる若八幡宮です。

梅雨曇りの中、雨に洗われた緑が美しく、しっとりとした空気が歴史ある街並みによく似合っていました。

🌂「博多千年門」から始まる博多歴史散歩

博多駅から歩くことおよそ10分。

賑わう駅前の景色の先に、堂々とした木造の門が姿を現しました。

「博多千年門はかたせんねんもん」です。

博多千年門は、2014年に建立された博多旧市街のシンボルです。
博多の豊かな歴史や文化を多くの人に知ってもらうために整備され、博多駅側から旧市街へ入る玄関口の役割を担っています。
重厚な木造の門は、かつて博多にあった寺社の様式を参考に造られており、門をくぐると歴史ある寺社が点在する博多旧市街へと続きます。

「博多旧市街」と呼ばれる歴史エリア周辺には、由緒ある寺社が点在していることが、案内板でも確認できます。

石畳風の道が続く承天寺通り。

現代の街並みの中に中世博多の面影を感じることができます。

🌂博多文化の原点ともいえる「承天寺」

承天寺通りの中心に堂々と佇むのが、臨済宗東福寺派の気高き名刹「承天寺じょうてんじ」です。

承天寺は1242年、聖一国師しょういちこくし(円爾)を開山として創建された禅寺です。

ここは単なる歴史ある寺院ではありません。

聖一国師が中国・宋から持ち帰った製粉技術によって、うどんやそば、饅頭の製法が日本へ伝わったとされ、「食文化発祥の地」としても知られています。

境内にある勅使門の正面には「山笠発祥之地」の石碑が見られる。

また、博多を代表する祭り「博多祇園山笠」の起源にも深く関わる寺院として、多くの人々に親しまれています。

境内へ一歩足を踏み入れると、駅前の喧騒が嘘のよう。

凛とした本堂、手入れの行き届いた庭園、そこでは雨上がりの木々が静かな時間を演出していました。

境内を歩いていて、思わず足を止めた場所がありました。

睡蓮の黄色い花が浮かぶ水鉢の中央で、優しく目を閉じて頬杖をつく、なんとも愛らしい仏様のお姿。

周囲には紫色の桔梗や可憐な花々が咲き、まるで一幅の絵画を見ているようでした。

華やかではないけれど、心を落ち着かせてくれる風景。

蓮の花が静かに蕾を膨らませる様子や、その葉の燃え立つような緑色にも心が洗われる気がします。

こんな何気ない出会いも、寺院散策ならではの楽しみだと感じました。

美しく掃き清められた石畳の白と、苔の緑、そして洗練された小路。

どこを切り取っても絵になる、禅寺ならではの引き算の美学がそこにはありました。

本堂の前に広がる枯山水の石庭「洗濤庭せんとうてい」。

敷き詰められた白石は玄界灘を、緑は中国大陸を表現しているそうです。

普段はお庭の中に入ることはできませんが、中門の手前からでもこの美しさ!

都会の真ん中にいることを忘れてしまうような、静寂で心洗われる空間です。

美しい石畳が続く承天寺通りを抜け、あらためて通りを挟んだ南西側にある山門から仏殿へと向かいます。

実は承天寺の境内は1963年の区画整理によって分断されており、本堂や石庭とは反対側にこの山門が位置しています。

現在の厳かで立派な山門は、平成3年(1991年)の創建750年記念事業の一環として復興整備されたものです。

山門をくぐって境内に入ると、趣のある「鐘楼」が見えてきます。

この建物は、延宝2年(1674年)に博多の商家・谷宗理が桜井神社(現在の糸島市)から買い取り、承天寺に寄進したものだと伝えられています。

中には国の重要文化財に指定されている高麗時代(1065年)の銅鐘(朝鮮鐘)が収められています。
(※一般公開はされていません)

境内の奥にどっしりと構えるのが、仏殿である「覚皇殿」です。

こちらも山門と同じく、平成3年の創建750年記念事業に合わせて建立されました。

堂内には国の重要文化財である鎌倉時代の「釈迦三尊像」などが安置されており、由緒ある博多の歴史を感じさせる神聖な空気が漂っていて、合わせる手にも緊張感が走ります。

覚皇殿の左手前には、ぜひ立ち寄りたい隠れたパワースポットがあります。

それが、平成3年に祀られた「将軍地蔵」と「33体のお地蔵様」です。

将軍地蔵は、甲冑かっちゅうを身に着けて馬に乗ったとても勇ましいお姿をしており、「戦勝祈願」や「開運出世」のご利益があると言われています。

そばには百度石も設けられていて、深い慈悲を持つお地蔵様とともに、地元の方々の厚い信仰を集めているのが感じられる場でした。

道順に沿って歩を進めると、承天寺通りの石畳が見えてきました。

ここから博多千年門に戻り、若八幡宮を訪ねることにしました。

🌂厄を払い地域を見守る「若八幡宮」

承天寺の参拝を終え、次に向かったのは同じく博多旧市街エリアにある「若八幡宮」。

承天寺から歩いてすぐの場所にあるこの神社は、「厄除け」で有名なスポットです。

承天寺から博多駅方面へ歩いていくと、ビルやマンションが立ち並ぶ中にこぢんまりとした神社が現れます。

実はこの神社、祇園駅から徒歩6分、博多駅から徒歩10分というアクセスの良さです。

お祀りされているのは、大鷦鷯命おおさぎのみこと(仁徳天皇)、大乙貴命おおなむちのみこと、少彦名命すくなひこなのみことです。

地元では「厄八幡やくはちまん」や「厄除八幡」の愛称で親しまれており、市内外から多くの人が厄払いに訪れます。

大晦日には、深夜まで厄災除の祈願を行う「年越厄除大祭」が開催され、新年を迎える前に厄を払おうと、外まで長蛇の列ができるほどの賑わいを見せるといいます。

鳥居をくぐると、鮮やかな朱い玉垣に囲まれたイチョウの木が出迎えてくれます。

青々と茂る葉と朱色のコントラストがとても美しく映えて、神々しさを感じる巨木でした。

まずは、拝殿で参拝をすませます。

厄年には前厄・本厄・後厄があり、3年続けて参拝すれば、次の年には厄落としになるとされているそうです。

本殿の裏手には、事代主大神や猿田彦大神などを祀る境内社の「」も鎮座しています。

境内に置かれている重さ180.2kgの大きな石。

これは福岡市指定有形民俗文化財の力石です。

江戸時代の力持ち「木村興五郎(與五郎)」が持ち上げたもので、彼の銘文が刻まれた現在確認できる唯一の貴重な力石だそうです。

神仏習合の名残りでしょうか?

境内には、開運延命地蔵などのお地蔵様もいらっしゃいます。

若八幡宮では参拝させていただいたことで、よい運気を呼べそうな気がしました。

厄年の方はもちろん、そうでない方も、歴史ある博多の街歩きの途中でぜひ立ち寄って、パワーをもらってみてはいかがでしょう。

おみくじを引いて運試しをするのもおすすめです。

🌂帰り道も歴史発見!「九州鉄道発祥の地」と博多駅の「飾り山笠」

若八幡宮での参拝を終え、博多駅方面へ向かう帰り道。

「出来町公園」でSLの動輪をモチーフにした重厚な「九州鉄道発祥の地」の記念碑を見つけました。

実はこの場所、かつての旧博多駅があった場所なのです。

博多の街の近代化と発展を支えた鉄道の歴史に思いを馳せることができる、ここも散策にぴったりのおすすめスポットです。

博多駅に到着すると、駅前広場には見上げるほど巨大な「九番山笠 博多駅商店連合会」と書かれた「飾り山笠」が!

ちょうど今頃、博多祇園山笠の飾り付けが本格化する時期です。

毎年7月1日から15日にかけて開催される博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」が近づくと、市内各所にこのような大迫力の山笠が登場し、人々の目を楽しませてくれます。

「山笠発祥の地」である承天寺からスタートし、最後は博多駅前の飾り山笠を見上げて終わるという、山笠のご縁を感じる見事なゴールとなりました。

🌂まとめ

うどんや山笠の発祥の地である「承天寺」から、厄除けで地元の人々に愛される「若八幡宮」、そして「九州鉄道発祥の地」を経て博多駅へ。

博多旧市街というコンパクトなエリアの中に、これほどまでに豊かな歴史と文化、そして人々の信仰や熱気が詰まっているとは驚きです。

博多駅から歩いてすぐのエリア、歴史ロマンあふれるこのコースを散策してみたいと思われる方々には、この記事を参考にしていただければ幸いです。

https://note.com/keiko166/n/nba05e0013dfc
https://note.com/keiko166/n/n5a08ba96490c

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メッセージ

最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>

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