8月15日は「終戦の日」です。
戦後生まれの私は、戦争のことは知りません。
しかし「特攻隊(特別攻撃隊)」と言う部隊があって、
多くの若者が国のために、命を落としたという話は知っています。
その特攻隊の隊員たちは、家族と別れる際、決して「行ってきます。」とは言わなかったそうです。
覚悟を決めて、家を出る時言った言葉は「行きます。」です。
文字数ではほとんど変わらない、この言葉の重みはどこから来るのでしょう
この「言葉の重み」から「言霊」と言う言葉が浮かんできました。
あいさつとして、何げなく交わしている言葉の中の「言霊」について解説します。
1「言霊」を感じながらあいさつしている?

「言霊」は読んで字のごとく、言葉には霊力があると、理解しています。
しかし普段口を突いて出てくる言葉に、どれほどの力があるのか、考えながら使っているでしょうか。
慣れ親しんだ家族の間で、交わすあいさつに、
霊力どころか気持ちさえこもっていない時は無いでしょうか?
言霊に含まれる意味合いや、その必要性など考えてみたいと思います。
1―1.言霊の意味
古代の日本では、この国は「言霊」によって幸せがもたらされる国だと、信じていました。
言葉には不思議な力が宿っていて、発した言葉通りに事が起きるとされています。
これは「言霊信仰」へと発展して行きます。
言霊信仰には、積極的に言葉を使って、言葉の霊力を働かせようとする考え方があります。
また逆に霊力を持つ言葉だからこそ、使用をつつしんだり避けたりする考え方の、
二面性を備えたものです。
古来から、言葉の不思議な力を信仰しつつ、日本らしい文化を作り上げてきたと言えるでしょう。
1―2.言霊の力は実在する
確かに使う言葉によって、思考がポジティブになったり、ネガティブになることはあります。
何かに挑戦しようとしているときに、他人からかけられた言葉で、
勝敗が決まることもあるでしょう。
受け止める側の心の持ちようだと、言ってしまえばそうかも知れません。
しかし個人的には、言葉には人生を左右する力さえ、あるように思えてならないのです。
1―3.言霊を科学で証明
「言霊」の力が科学的に証明できるかと言う実験が、様々な教育現場で行われています。
植物や食品または人間を対象に、良い言葉がけをした時と、
悪い言葉がけをした時に起こる現象を比較するのです。
するとどの分野でも、良い言葉がけをすると、良い現象が起きます。
悪い言葉がけをすると、その反対の現象が起きるのです。
例えば水を凍らせる際に、一つの容器には「ありがとう」と言葉をかけ、
別の容器には「バカヤロウ」と怒鳴りつけます。
すると「ありがとう」と言った方はきれいな結晶になり
「バカヤロウ」の方は、乱れた結晶が出来るそうです。
実際に自分で実験したわけではありませんが、
大学等でも証明されているのですから、その力は、信じるに足りると感じました。
2.何気ないあいさつの中の言霊は?

以前何かの読み物に書いてありました。
家族を送り出すとき「気を付けてね」と言葉をかけた場合、
かけられた人が事故に合う確率が下がるというのです。
それ以来「行ってらっしゃい」だけでなく「気を付けてね」を言う習慣が身につきました。
普段交わすあいさつにも、本当に言霊があるのなら、積極的に使いたいものです。
ここでは普段のあいさつの中の言霊を検証します。
2-1.「行ってきます」「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
これは “今から行きます”と言う意味と“必ず戻ります”と言う意味の2つが含まれた言葉です。
この言葉には、自分の帰りを待つ人に、
“無事帰るから心配しないで”と言う相手を気遣う心があります。
「行ってらっしゃい」
こちらは“行くんですね”と“帰っていらっしゃい”と言う意味が合わさった言葉です。
“出かけても必ず無事に帰っていらっしゃい”という思いが込められています。
このあいさつを交わすとき、見送る側と見送られる側の、決意と祈りが感じられます。
最初に「特攻隊員」が“行ってきます”ではなく“行きます”と言って家族と分かれたと言いました。
二度と生きて、家族の元に戻ってこない決意が、その言葉にあふれています。
見送る家族の思い、出征する若者の気持ちは、想像を絶するものがあります。

見送るときは、心を込めて「行ってらっしゃい」と声をかけたいものです。
2-2.「ただいま」「お帰りなさい」

「ただいま」
“ただいま戻りました”と自分を待つ人に、無事帰宅したことを報告する言葉です。
「お帰りなさい」
外に出れば、どんな災難が待っているかも知れません。
そんな中“よく無事に帰って来てくれましたね”と言う安堵と感謝のこもった言葉です。
帰るもの・出迎えるものの、喜びを確認し合う言葉がけは、
絶やさすことなく続けてもらいたいものです。
2-3. 「いただきます」「ごちそうさま」
「いただきます」
この言葉は、自分がいただく食材・それを生産する人々また、
料理に携わってくれた人に対する感謝の気持ちを届ける言葉です。
“食材となった動物や野菜の命を、自分の命に代えさせていただきます。”
こういった感謝が、言霊となって、私たちの身体を作ってくれていると思います。
「ごちそうさま」
漢字で書くと「御馳走様」です。
「馳走」とは走り回るという意味ですが、昔は食材を求めるのにも、
あちこち走り回るようにして集めたものです。
“自分のために、こんな大変な思いをして下さって有難い”
という気持ちから、「馳走」をていねいに「御馳走」と呼び、
更に感謝を込めて「御馳走様」となったようです。

命をつなぐ食べ物に対する感謝の気持ちを、
食前食後に表す素晴らしい言霊だと感じます。
2-4.「ありがとう」「ごめんなさい」
「ありがとう」
これも漢字で書くと「有り難う」となります。
当たり前に起こると思われることも、本当はそんなに簡単に起こることなどありません。
困難を超えて起こっていることに対する感謝の言葉です。
「ごめんなさい」
「御免なさい」と漢字で書きます。これは鎌倉時代に端を発します。
「免」は許すことを意味し、直訳すれば「お許しください」となりますが、
この言葉の中には相手への尊敬が含まれます。
“あなたの寛大さをもって、私を免じてください”
と言う相手を敬いつつ許しを請う姿勢が見えます。
普段から意識せずに使っている言葉たちですが、
一度使う際に言葉の意味をしっかりとかみしめながら、相手に届けてみてはどうでしょうか?
言霊が働いて、良い運気を運び込み、悪い運気を断ち切ってくれるに違いありません。
これからも言霊を意識しながら、ポジティブな言葉を選んで、会話するように心がけたいと思います。
まとめ
以前から「言霊」を感じることが度々ありました。
今回じっくりと向き合えてよかったと思っています。
昔は今より言葉の使い方が厳しかったように思います。
うっかり吐き出した言葉を拾っては、祖母からその言葉を口にしたら、
こうなるああなると口うるさく注意されたものです。
時代は変わっても、大切にしなければならないものは、変わらない気がします。
これからも慎重に、言葉選びをしてゆこうと思いました。
メッセージ
最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>


