【シングルシニアの予備知識】人は「感情」から老化する!って本当?

シングルシニア

精神科医・和田秀樹氏を、テレビの情報番組で、最近よく見かけます。
高齢者の精神医療に詳しい和田医師の話しは、
分かりやすくてうなずくことが多く、聞き入ってしまいます。
そこで今回新刊をはじめ、和田医師のこれまでの著書の紹介を、あれこれ読んでみました。
すると多くの著書で「感情年齢の高齢化」に警鐘を鳴らしています。
それでは感情の老化を食い止めるために、どんなことに注意すればよいのでしょうか?
わかる限り解説します。

1.感情から老化するってどういうこと?

「感情から老化する」と精神科医・和田秀樹氏は言います。
感情または心の老化とは、どういったことを指すのでしょうか?
確かに歳を取ると、体力的にも若い頃のように、こころの躍動感は薄れてきます。
新しい取り組みには、億劫になりがちです。
そういった心の変化が、身体の老化にどう関係するのか、検証してみたいと思います。

1―1.脳の前頭葉から老化する

和田秀樹医師によると、「感情が老化する」と言うのは、
科学的に「脳の前頭葉が老化する」ことを言うのだと説明しています。
大脳皮質の中に位置する「前頭葉」と言うのは、
主に意欲や創造性を司り、感情をコントロールする働きをします。
また「前頭葉」は、だいたい40~50歳代から委縮し始め老化が始まります。
それに比べて言語を司る側頭葉や、計算能力に関連する頭頂葉は、
比較的老化しにくいとされています。

1―2.感情の老化を予防する

「感情の老化」すなわち「前頭葉の老化」を防ぐためには、
前頭葉をしっかり機能させることが重要になります。
前頭葉の機能を活性化するために、必要な事は以下のようなものがあります。

👆自らの感情を意欲的・前向きに働かせる
👆頭の切り替え方をスピードアップさせる
👆常に創造力を磨き働かせる
👆一度記憶した情報を引き出す訓練をする

感情の老化を防ぐための、具体的な日常習慣の解説から、抜粋したものを以下にまとめました。

  • 歳だから…を言い訳にしない
  • あれ・それ・これを使わない
  • 新しい人と知り合う
  • 慣れている店ばかり利用しない
  • バラエティ番組は観ない
  • むかしの自慢話はしない
  • 老眼になったら無理せず眼鏡をかける
  • 楽な服を選ばない

これは一部ですが、他にも老化に甘えた行動や習慣が、感情を老化へと導きます。
一度これまでの自分の習慣の見直しを図ってみてはどうでしょうか。

1―3.不安が感情を老化させる

年齢を重ねる毎に、老いへの不安は高まるばかりです。
この不安が感情を老化させる、大きな原因とも言えます。
不安の中身は人それぞれです。
その中でも特に「認知症」の発症の可能性が、高齢者を悩ませる不安になっています。

人は85歳を過ぎるとほぼ全員が、脳にアルツハイマー型の変化を起こします。
「認知症」の有病率から言うと、以下の通りです。

  1. )70~74歳で4.1%
  2. )80~84歳で21.8%
  3. )85~89歳で41.4%
  4. )90~94歳で61%
  5. )95歳以上で79.5%

90歳以上だと6割の人が認知症と診断されると言う事です。
認知症は年齢と共に、発症の確率が高くなり、
だれもが受け入れる準備をする必要があると言えます。
これ等の不安を取り除くため、予防と対策をする必要があります。
あらゆる不安を軽減し、前向きに脳を活性化させて、「感情年齢」の高齢化を防ぐことが大切です。
それが身体全体の老化を防ぐ近道となるようです。

2. 今だから心配なこと

現在コロナ感染者数が、天井知らずの勢いで増えています。
いつになったらこの不安から、逃れることが出来るのでしょうか?
コロナ禍における不安は、すべての人に共通するものです。
コロナに感染する不安はもちろんですが、不安がもたらす大きなリスクが、
特に高齢者に大きくのしかかっています。
コロナ禍における「心の老化」が心配です。

2―1.コロナで心身の老化が進んでしまう

コロナ禍の中、心身の老化が大幅に進んでいると、和田秀樹医師が指摘しています。
その大きな原因とされるのが「コロナうつ」です。
うつ状態になると、顔つきから全体のイメージに至るまで、10歳以上老けて見える人も出てきます。
実際調査の結果からも、医療機関での精神疾患の患者が、激増したと報告されています。
《うつになりやすい3大要素》
◎運動しない
◎外出しない
◎人と話さない

これ等は神経伝達物質の「セロトニン(幸せホルモン)」を減少させる要因で、
うつになるリスクを上げていると言われます。

2―2.認知症と間違われる高齢者のコロナうつ

高齢者の「うつ」の症状は、認知症の症状と間違われる場合があります。
以前ブログ内でも、認知症を取り上げた際、お伝えしたと思います。
「うつ」を発症することで、生活面に変化が起き、これまでの生活のクォリティーが下がります。
食欲は落ち、質の良い睡眠が保てなくなります。
外出が減ることで、おしゃれを止め、服装を気にしなくなります。
意欲が減退することで、入浴さえも煩わしくなり、健康状態はますます悪化してゆくのです。
こうした結果、「認知症」と誤診され、間違った治療を受けることもあります。
ここでもコロナが原因の「うつ」症状から、こころの老化が加速してゆくこととなるのです。

2―3.「コロナうつ」は人間関係と食生活で改善

メンタルヘルスの重要なポイントは、人との会話にあると言います。
一日一回電話でもいいので、人と話しをすることが大切です。
そしてもう一つ重要なのが、食生活です。
2―1で伝えたように「うつ」を防ぐには、セロトニンが欠かせません。
セロトニンを得るためには、「トリプトファン」と言う物質を、多く取り込むことが必要になります。
トリプトファンを含む食品には

  • 肉
  • チーズ
  • 納豆
  • バナナ

などがあります。

その他「日光」を浴びることでセロトニンを生成することが出来ます。
また軽い運動も欠かせません。
ウォーキングや軽いジョギングなどは、セロトニンの分泌を促します。

朝の日光のもとで、軽くウォーキングなどで体を動かし、質の良い睡眠をとりましょう。
そして肉類など、トリプトファンの摂取できる食生活を心がけて「心の老化」を防止したいものです。

まとめ

心身ともに「老化」を食い止めることは、今のところ課題が多いようです。
しかし「身体の老化」より先に、「心の老化・感情の老化」が先行するとは意外でした。
身体が老いて、行動に制限がかかり、精神的が老化してゆくと考えていました。
「心の老化・感情の老化」を防止するには、
必要以上の不安におびえず、明るく前向きに生きることが大切です。
シングルシニアとしては、これまで以上に、認識を高めなければなりません。

メッセージ

最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>

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