夏バテ防止に「うなぎ」を食べるのが、日本の風習のようになっています。
特に「土用の丑の日」に食べるのが、良いとされていますがなぜでしょう。
今年の夏の「土用の丑の日」はいつか知っていますか?
土用?丑の日?なぜウナギ?「土用」は夏だけと思っていませんか?
夏場にウナギを食べる理由を考えるだけで、色んな疑問が出てきます。
なんとなく店頭のポスターにひかれて、ウナギの予約をしてしまう前に、
知っておきたい「土用の丑の日」について解説します。
1. 「土用の丑の日」と「ウナギ」の関係は?

「土用の丑の日」と「ウナギ」はどう関係しているのでしょうか?
栄養豊富なウナギを、夏バテ防止に食べるのは、理にかなっています。
それに気付いて、いつごろから食べるようになったのでしょうか。
詳しく解説します。
1-1.今年の夏の「土用の丑の日」
今年の夏の「土用の丑の日」は7月23日(土)と8月4日(木)です。
土用とは立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間のことで、季節毎に年4回あります。
これは古代中国の「陰陽五行説」による考えから由来します。
土用の期間と言うのは、季節の変わり目にあたります。
体調を崩しやすいこの期間の過ごし方に、昔から特に注意をはらっていました。
「土用の丑の日」は、土用の期間中に来る「丑の日」のことです。
丑年は12年に一度めぐってきますが、丑の日は12日に一度やってきます。
ですから夏の「土用の丑の日」は7月20日頃~8月6日頃が目安となり、
その年によって異なります。
1-2.「本日土用の丑の日」は平賀源内のキャッチコピー
土用の丑の日に、ウナギを食べるよう推奨したのは、平賀源内だと言われています。
平賀源内は学者・医者・芸術家であったのに加えて、かなりのアイデアの持ち主だったようです。
夏場あまりウナギが売れず、困ったうなぎ屋が、知り合いだった平賀源内に相談しました。
すると平賀源内は、丑の日は「う」のつく食べ物が縁起良いので、
「本日土用の丑の日」とはり紙するよう提案しました。
それが大当たりして、うなぎ屋が大繁盛したと言う逸話が残っています。
平賀源内は他にも、コマーシャルソングやキャッチコピーを手掛けていたと言います。
それで実益をあげていたと言いますから、本当にアイデアの豊富な人だったと見えます。
1-3.ウナギは日本古来のスタミナ食
ウナギはスタミナ食として、古くから食べられていました。
奈良時代の文献「風土記」や「万葉集」にウナギの記載が見られます。
「万葉集」では、大伴家持が “夏痩せにはウナギを食べるのが良い”と歌にしています。
むかしから夏バテ防止には、「ウナギ」と言うのが定番だったようです。
2.「土用の丑の日」に食べたい食べ物は?
「土用の丑の日」に、夏バテ防止のため「ウナギ」を食べる意味合いは理解できました。
ではそれ以外に、夏を乗り切るため、古来より食べてきたものはないのでしょうか?
「ウナギ」以外の食べ物がないか、調べてみました。
2-1.「土用の丑の日」は「う」のつく食べ物がおすすめ

ウナギも「う」のつく食べ物ですが、ウナギに限らず、
「土用の丑の日」には「う」のつく食べものを食べる習慣があります。
これは「丑の日」に「う」のつく食べ物を食べると、
病気になったり夏バテしたりしないと、信じられていたからです。
「う」のつく食べ物は、次のようなものがあります。
*梅干し
梅干しに含まれるクエン酸が、疲労回復や新陳代謝を活発にし、食欲増進にも効果があります。
*うどん
のど越しの良いうどんは、食欲のない暑い日に食べやすく、消化吸収にも優れています。
*瓜類(キュウリ・スイカ・冬瓜・ニガウリなど)
夏が旬の瓜類は、ビタミン豊富で栄養価も高く、利尿効果もありむくみ防止にも役立ちます。
夏バテを防止するため、胃に負担をかけずに、栄養をとれるよう考えられています。
2-2.「う」のつく食べ物以外にもある

土用の丑の日に食べると、元気に夏がこせると言う食べ物が、他にもあります。
*土用餅
土用の入りの日に餅をつき、小豆(厄除けになる)のあんこでくるんだ「あんころ餅」です。
土用の丑の日に食べると、元気に夏が越せるという風習があります。
*土用シジミ
シジミにはタウリンやビタミンが多く含まれていて、肝臓の働きを良くする効果があります。
暑い夏に弱った肝機能の働きを、改善してくれます。
*土用卵
土用の期間中に産み落とされた卵をいいます。
卵は完全食品と称されるほど、栄養価の高い食品です。
特に土用の期間中の卵は、更に栄養価が高いとされ、昔から食べられてきたようです。
土用餅を食べる風習は、主に関西や北陸地方に多く見られます。
2-3.夏以外の「土用」の食べ物
「土用」は四季を通して、4回ありますが、夏以外の土用にも食べられてきた食べ物も紹介します。
夏土用は「丑の日」ですが、季節によって「日」が変わります。
⁂春土用=「戌の日」です。
いぬの「い」が付く食べ物や、白い色の食べ物が良いとされています。
例)イワシ・いくら・いか・芋・大根・かぶ など
⁂夏土用=「丑の日」です。上で詳しく説明した通りです。
⁂秋土用=「辰の日」です。
たつの「た」が付く食べ物や、青い色の食べ物が良いとされています。
例)たこ・大根・玉ねぎ・さんま など
⁂冬土用=「未の日」です。
ひつじの「ひ」が付く食べ物や、赤い色の食べ物が良いとされています。
例)ヒラメ・ヒラマサ・ひじき・トマト など
現代のように、医学が発達していなかった頃は、健康管理に苦労があったことでしょう。
季節の変わり目に、体調を崩さないよう、その時期に合った工夫がされています。
まとめ
「土用の丑の日」に「ウナギ」を食べる風習は、よく知られています。
しかし「ウナギ」だけでなく、「う」のつく食べ物を、調理して食べればよい事が分かりました。
この物価高の折、「ウナギ」は高級品です。
シングルシニアとしては、あまり贅沢は出来ません。
「土用の丑の日」にむけて、「う」のつく栄養価の高い食材を見つけて、
健康を祈願し食べようと思います。
メッセージ
最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>


