「認知症」「アルツハイマー病」を知らない人はいないでしょう。
この病気は高齢化している日本にとって、大きな社会問題になっています。
シングルシニアにとっても、身近に迫る深刻な問題です。
一人で生活する中で、自分の認知症の症状に、気付けるのでしょうか?
病院へ行くきっかけを、自身で見つけられるでしょうか?
そんな心配を、ふっしょくするための予備知識として、認知症予防について考えます。
6月14日は「認知症予防の日」です。
1.認知症は予防できる?「認知症予防の日」に考えてみる

高齢になると、色々な病気を発症するリスクが、年々高まります。
癌や心疾患・肺炎も心配な病気です。
しかし何と言っても、認知症を患って、現状を理解できなくなるのは不安です。
なにより避けたい病気かも知れません。
そこで知りたいのは、認知症は予防できるのかということです。
「認知症予防の日」をきっかけに、しっかりと検証して行こうと思います。
1-1.6月14日は「認知症予防の日」
6月14日は、「認知症予防の日」です。
福岡県北九州市に事務局を置く「日本認知症予防学会」が制定しました。
この日はアルツハイマー病を発見した、ドイツのアロイス・アルツハイマー博士の誕生日
(1864年6月14日)です。
ちなみに「世界アルツハイマーデー」は9月21日に制定されています。
1994年9月21日にスコットランドで、第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催され、
その初日であるこの日としました。
いずれも「認知症」「アルツハイマー病」への理解を、
広く多くの人に求めることを目的としています。
1―2.認知症予防の重要性
現在絶対に認知症にならないという予防法は、まだ確立されていません。
しかし認知症の発症を遅らせたり、リスク要因を減らす方法は、色々あります。
ですから「年をとれば認知症は覚悟する」などと言わず、
積極的に予防と対策を講ずることが重要です。
認知症とは一度正常レベルに発達した認知機能が、
脳細胞の減少や死滅・活動低下などの、後天的な脳のダメージにより起きる認知機能障害です。
2025年には、65歳以上の高齢者の5人に1人は、認知症になると言われています。
他人ごとではなく、とても身近で誰がなっても、おかしくない疾患と言えます。
予防法を知って、早期に取り組むことが、認知症のリスクを減らすことにつながります。
1―3.認知症の種類と特徴
認知症は病名ではなく、症状を指すもので、原因となる病気によって特徴が分かれます。
🔹アルツハイマー型認知症
認知症で最も多いタイプで、特に女性に多く発症します。
進行は緩やかで、最近のことを記憶する事が苦手になります。
うつ症状がみられることもあります。
🔹レビー小体型認知症
幻視が起こるのが特徴で、初期には物忘れより、
うつ状態・失神・震えと言った症状が出ることがあります。
🔹血管性認知症
脳梗塞や脳出血が、引き金になることが多い認知症です。
男性に多く、脳の血管障害で脳細胞が死滅することで発症します。
🔹前頭側頭型認知症
物忘れの症状は軽いですが、感情をコントロールすることが難しく、
万引きや無銭飲食などをして周りを困らせるのでケアが大変です。
🔹若年性認知症
65歳未満で認知症を発症する人の総称です。
うつ病などの精神疾患と診断されることも多くあります。
年齢が若いため、認知症と診断されるまでに、時間を要することがあります。
認知症には、原因となる病気が隠れていることが多いため、
早期の発見・治療が予防につながります。
2.認知症予防を始める時期はいつ?

認知症予防を始めるのに適切な時期があるのでしょうか?
年齢は関係しているのでしょうか?
若くても、物忘れがひどくなったと言う人もいます。
気が付かないうちに進行してしまっては、予防が追いつきません。
その時期について考えます。
2―1.認知症の予防は早期にはじめる
認知症予防を始めるのに、早すぎると言う事はありません。
認知症の発症は、ひとによって個人差があります。
症状が出てからでは、治療に時間がかかり、進行してしまう危険性もあります。
認知症の研究が進むにつれて、予防法も明らかになってきています。
アルツハイマー型認知症の発症の原因は、
およそ20年前からの原因物質の蓄積によるとされています。
多くの認知症は、持病や生活習慣が関係して、
発症リスクを高めるので少しでも早い予防が必要です。
2―2.年代別に見る認知症予防
認知症は早い人では、20歳代から、進行が始まっている人もいるようです。
そう考えると将来重症化しないよう、若いうちから予防する必要があります。
ここでは年代別に心がけたい、認知症の予防法について解説します。
《20~30歳代》
適度な運動が有効です。
これは認知症の原因となる動脈硬化を予防する為です。
動脈硬化は若年層から始まっているケースも多く、その主な原因が、
運動不足などの生活習慣にあります。
意識して運動を生活の中に取り入れましょう。
またこの年代では「高等教育」と「習慣力」が予防対策として挙げられます。
「高等教育」とは困難に立ち向かう力や考え方、チャレンジ精神を活用する能力を
高等教育によって養う必要があるとされています。
アメリカでは高校卒業以上の教育歴のある人に、相当数の認知症罹患率の減少が見られた、
という研究結果が出ているそうです。
「習慣力」は、脳機能低下を抑止するための生活習慣や思考習慣を言います。
この力を蓄えておくことで、将来認知症を発症しても、ある程度の生活の質が保たれます。
《40~50歳代》
先ず生活習慣病の予防が大切です。
生活習慣病は、認知症発症のリスクを高めます。
高血圧症・動脈硬化などは、脳血管に負担がかかりやすく、認知症を誘発します。
現在高血圧の症状がある場合は、塩分を摂り過ぎていないかなど、
注意して食習慣を見直してください。
生活習慣・食習慣・運動習慣を早期に改善して、
認知症に対する備えを、万全にしてもらいたいものです。
《60歳代以降》
喫煙・運動不足は、認知症発症のリスクを高めます。
60歳以前に比べると、これまでの生活習慣が大きく関係し、リスクは高まっています。
しかし予防するのに、遅いと言う事はありません。
もし認知症を疑うような症状があった場合は、出来るだけ早期に医療機関を受診しましょう。
早めに発見することで、進行を遅らせ、症状を緩和することが出来ます。
思い当たる場合は、かかりつけの医師に、相談するところから始めると良いでしょう。
認知症の予防は、高齢になってから始めるのではなく、若いうちからの心がけが大切です。
前述のように、若い年代では運動習慣を心がけましょう。
また高等教育により、習慣力を身につけることも重要です。
中年層の年代では、生活習慣病対策が欠かせません。
老年層は、社会との関りを多く持ち、若々しく日々を過ごす努力が必要です。
認知症の予防に、早すぎる事は無いと、認識して生活することが大切です。
まとめ
65歳以上の高齢者の、5人に1人の割合で、認知症になると言うのは驚きです。
祖母も晩年、認知症を発症して、辛い別れをした記憶があります。
誰にでも起きうる症状ですが、出来る限り無縁でいたいものです。
今からでも、しっかり意識して、予防に取り組んでゆきたいと思います。
メッセージ
最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>


