健康法いろいろ 「口」動いていますか?噛んでいますか?噛む健康法

健康法

よく噛んで食べることが、健康に良い事は知られています。
そのため歯の健康には注意して、歯医者でメンテナンスしている人は多いでしょう。
しかし加齢により、衰えてくるのは、歯だけではあません。
飲食時にむせたり、食べこぼしたりしませんか?滑舌が低下していませんか?
「むせ」「食べこぼし」「滑舌の低下」など口の働きの衰えから、
「食べる力」が弱まり、全身の老化が始まります。
「食べる力」を保つことが、老いを食い止める、大きな課題になるわけです。
ここでは、老いない身体の為の健康法、「噛かむ(咀嚼そしゃく)健康法」について解説します。

1.よく噛んで食べていますか?高齢者ほど大切です

高齢者は若い時のように、量を食べなくても良いと思っていませんか?
筋力維持に必要なたんぱく質の量は、75歳以上でも18~29歳が必要とする量と、
ほぼ変わらないと言います。
他の栄養素も、バランスよく、食事から得ることが重要です。
そのためには、自分の口で歯で、よく噛んで栄養を摂取する必要があります。

1-1.よく噛むことの意味

よく噛んで食べることは、「唾液を出す」という意味でも、とても大事なことです。
唾液は“不老長寿の妙薬”といわれるほど、健康に生きるために、大きな役割を持っています。
唾液は、血管・粘膜・臓器などの細胞の増殖に関係していて、皮膚を若返らせてくれます。

また「噛む」ことで、脳が活性化され、記憶力が向上することも分かっています。
大リーガーの選手が、ガムを噛みながらプレーする姿をよく見かけます。
噛むことで緊張がほぐれ背筋力もアップし、
試合中のパフォーマンスが良くなる、という研究結果が出ているそうです。
しっかり「噛む」ことの重要性を認識して、今後の健康維持に、役立てたいものです。

1-2.噛む(咀嚼そしゃく)健康法で得られる効果

出典:カムカムニュース

「卑弥呼の歯がいーぜ」というキャッチコピーを知っていますか?
これは卑弥呼の時代、つまり弥生時代の人のように、よく噛んで食べることを推奨するものです。
現代人は弥生時代の人間に比べて、噛む回数が6分の1以下に減っています。
噛むことの健康効果を訴えるため次のように表現しています。

ひ👉肥満防止
  満腹中枢が働くことで食べ過ぎを防止する
み👉味覚の発達
  食べ物本来の美味しさを感じて味覚が発達する
こ👉言葉の発達
  顔の筋肉が発達し言葉の発音が良くなる
の👉脳の発達
  脳への血流が良くなり脳が活性化する
は👉歯の病気予防
  歯の表面が磨かれ唾液の分泌も良くなり虫歯・歯周病を防ぐ
が👉がんの予防
  唾液に含まれる成分が食品中の発がん性を抑える
い👉胃腸の働きを促進
  食品を噛み砕くことで胃腸の負担が軽減される
ぜ👉全身の体力向上
  歯や顎が鍛えられ食いしばったり全身に力が入る

このキャッチコピーを参考にして、ぜひ噛むことの大切さを思い出しながら、
健康効果を実感していただければと思います。

1-3.噛まず食べるのは肥満のもと

「卑弥呼の歯がいーぜ」の「ひ」でも表されているように、
噛む能力とメタボの関係は、はっきりしています。
噛む能力が低下すると、メタボになると言う研究結果も報告されています。
肥満治療において、咀嚼そしゃくは重要な行動療法のひとつで、
食べ物を口に入れたら30回噛むことが推奨されています。

30回噛むとなると、一口ずつ数を数えなければならず、継続することが難しくなります。
そこで以下のような工夫をすると、自然と噛む回数を増やすことが出来ます。

  • 歯ごたえのある食材を選ぶ
  • 食事の時間を長くする
  • 一口の量を少なくする
  • 薄味にして食材の味を楽しむ
  • 食材の切り方を大きくする
  • これまでよりまず5回多く噛む

肥満にともない、生活習慣病など、健康被害も多くなります。
少しでも噛む回数を増やして、メタボ予防を心がけましょう。

2.「オーラルフレイル」口全体の老化を食い止める

以前の記事で、「フレイル」について触れました。
全身の虚弱である「フレイル」に対して、口の虚弱が「オーラルフレイル」です。
オーラルフレイルが進行すると、「口腔機能低下症こうくうきのうていかしょう」に移行する可能性があります。
「口腔機能低下症」とは、加齢により口腔内の感覚が衰え、咀嚼そしゃく・嚥下えんげ・唾液分泌だえきぶんぴなどの機能が
低下する症状で、食べたり話したりしづらくなります。
口を動かす・噛む・飲み込む力が衰えると、飲食物が気管に入りやすくなり誤嚥ごえんを生じ、
誤嚥性肺炎ごえんせいはいえんになる危険性もあります。

2-1.口を動かす力

口を動かす力はしっかりと食べる力です。
口を動かす力が衰えると噛む力の低下につながります。
唇やほほの筋力をつけることで、滑舌が良くなり、食べこぼしなども改善できます。
以下のような体操が効果的です。試してみましょう。

  1. 舌で上唇を押す
  2. 舌で下唇を押す
  3. 舌で左右のほほを押す

毎日数回行いましょう。

2-2.噛む力

噛む力が低下すれば、食べたい物が食べられず、食べ物が限定されてきます。
そうなると生活の楽しみも減りかねません。
また必要な栄養素が、得られなくなることにもなります。
それを避けるための体操をしましょう。

  1. 息を吸って唇を横に引きほほを上げて目を閉じる
  2. 口と目を一度に思い切り開ける
  3. 口を閉じてほほをふくらまし口を左右に動かす

毎日数回繰り返します。

2-3.飲み込む力

誤嚥性肺炎ごえんせいはいえんを予防するため、唾液の分泌をよくし、のどの筋力を強化する必要があります。
そうすることで、安全に美味しく食事を楽しむことが出来ます。
その為には以下のようなマッサージや体操が効果的です。

*マッサージ
親指を除く4本の指をほほにあて時計回りと反対に10回ほど回す

*体操
唾液を「ごっくん」と続けて2回飲み込む

毎日意識して繰り返すことで、効果が上がります。

まとめ

食べる・噛むと言った何げない行為ですが、老化はこのようなところにも、
少しずつ忍び寄ってきます。
全身の老化は、口の衰えから始まると言っても、過言ではないでしょう。
健康寿命を延ばすため、しっかり口を動かし、
噛むことを意識しながら生活してゆきたいものです。

メッセージ

最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>

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