梅雨に体調くずす人いませんか?薬膳の知恵から健康管理を考えます

食の話

梅雨を直前に、この時期の体調管理について、考えてみます。
梅雨の時期、体調を崩しやすい人が多くなります。
雨の日が続いて、湿度が上がり、気分もすっきりしません。
長雨で気温が下がったかと思えば、梅雨の晴れ間は、高温になります。
この湿度の高さと気温差が、からだに不調を引き起こす、大きな原因になっています。
湿気の多い環境にいては、当然からだも多湿になります。
これを中医学では「湿邪しつじゃ」と言います。
多湿が原因で、からだに悪影響を及ぼす「湿邪」に対処する方法を、薬膳から学びます。

10年前まで、以下の資格取得のもと、
(ジュニア野菜ソムリエ・NPO日本食育インストラクター・国際薬膳食育師)
自治体等で食育講座・料理教室の講師を務めながら、
福岡県内で食育インストラクターとして活動していました。
以前の経験が、今は自分の健康に役立っています。
ここでも食に関する情報を、参考程度にお伝えできればと考えています。

1. 梅雨になると体調が悪くなる そう感じていませんか?

梅雨になると、体調をくずす人が増えてきます。
気持ちの上でも、曇りがちな天気では、憂うつになってしまいます。
また長雨や豪雨に見舞われるのかと思うと、それだけでも気分が滅入って、体調を悪くしそうです。
しかし体調をくずす原因は、気分のせいだけではないことを理解して対処すれば、うっとうしい梅雨も明るく乗り切れるでしょう。

1-1.梅雨になると体調不良になるのはなぜ

梅雨の時期体調をくずしやすくなる原因は、一般的には季節の変化による「季節病」または「気象病」と言われます。
気温・湿度・気圧の変化によって、自律神経のバランスが崩れることが、主な原因です。

一方中医学では、梅雨時の体調不良は、「湿邪しつじゃ」によるものとされています。
病気の原因とされるものを「邪気じゃき」と言いますが、梅雨における邪気は、雨による湿気が原因で体調不良となるので湿邪と言います。
この湿邪により、多湿な環境にあるからだも、水分が溜まったまま放出しにくくなります。
溜まった水分は、むくみ・だるさ・頭痛などの原因となり、心身に不調を引き起こすことになるのです。

1-2.梅雨の時期を快調に乗り越えるには

梅雨の時期を、元気で快調に乗り越えるには、まず胃腸の健康が大切です。
薬膳では湿邪によって梅雨時は、消化器官全般が弱り、特に胃腸に負担がかかりやすいと考えます。
消化器官の働きが良くなれば、気血のめぐりが良くなり、体調も良くなります。

1-3.気血のめぐりを良くするために必要なこと

気血のめぐりを良くするには、体内の余分な水分を排出して、湿邪を改善する必要があります。
そのため薬膳では、利尿効果や発汗作用があり、湿を取り除く食材を選びます。
また胃腸に負担のかかりにくい食材と調理法を選びます。

効果的な主な食材

  • しょうが・葱・大葉・みつば・みょうがなど👉発汗を促し湿を取り除く
  • 緑茶・キュウリ・セロリ・豆腐・シジミなど👉苦みなどで湿を取り除く
  • とうもろこし・冬瓜・あずき・大豆・そら豆など👉利尿作用で湿を取り除く
  • パクチー・大葉・さくらんぼ・うど・カルダモンなど👉香りで湿を取り除く

消化器官の働きを良くする食材

米・かぼちゃ・長芋・キャベツ・ブロッコリー・鶏肉・牛肉・魚・はちみつ・なつめなど

効果的な調理法

蒸す・煮る、などの調理法を主として、消化を助ける調理が必要です。
つい食べたくなる揚げ物ですが、この時期は胃腸の負担を考えると、さけた方が良いでしょう。

2.薬膳って難しい?普段使っている食材が薬膳になる

「薬膳」と聞くと、難しそう・薬くさそうといったイメージが、あるのではないでしょうか。
ここでいう薬膳は、考え方を参考にして、いつも使っている食材で調理することをすすめるものです。漢方薬的な食材で調理しても、口に合わなければ何もなりません。
普段調理している食材を使って、薬膳料理に挑戦してみてください。

養命酒製造株式会社より引用

2-1.薬膳料理は理にかなった考え方

薬膳はとても理にかなった考え方が、ベースになった料理法です。
季節ごとの人の体調を整えるのは、その季節ごとの「旬の食材」を食べることと言うのが、
薬膳の基本です。
中医学では、「未病」という考え方があります。
“未だ病になっていないが、なぜか調子が悪い”状態の事を言います。
薬膳はこの中医学の考え方「未病」を改善することで、本当の病気にならない、健康な身体づくりを目的としています。

2-2.薬膳で梅雨を乗り切る

薬膳を実践して「未病」を改善することで、梅雨特有の不調を乗り切ることが出来るでしょう。
先に述べたように、薬膳では旬の食材を用いて、未病を改善することが基本です。
梅雨は「湿邪しつじゃ」の影響で、体内に余分な水分が溜まりやすくなっていて、
消化器官にも負担がかかっています。
これらの原因を取り除くため、気血のめぐりを良くする旬の食材を活用した、
食生活を実践することで梅雨を乗り切ることができます。

2-3.薬膳の考え方で作る料理

梅雨の時期「旬」を迎える、自分の好みに合った、普段使いの食材を使って調理します。
出来るだけ身体から、水分を排出しやすくするために、カリウムを多く含んだ食材を選びましょう。
小豆や大豆などの豆類や、きゅうり・冬瓜などのウリ科の野菜にも多く含まれています。
またハト麦は漢方薬としても使われる食材で、カリウムが豊富なので、
ハト麦茶として飲むのもおすすめです。

冬瓜と鶏肉のカレースープ

湿を取り除く食材「冬瓜」と「鶏肉」が使われた梅雨時にとてもふさわしいスープです。

出典:クックパッド 冬瓜と鶏肉の薬膳カレースープ

じゃがいもとスナップエンドウの煮物

こんにゃくも湿に効果的で、じゃがいも・豆類が加わった、普段使いの食材で作った薬膳料理と言えます。

出典:クックパッド 肉じゃがとスナップエンドウ♪簡単漢方薬膳

「薬膳」と改めて言わなくても、「旬の食材」を常に選んで調理していれば、知らないうちに薬膳料理を口にしているかも知れません。薬膳の考え方や、食材の選び方などを知って、薬膳を意識することでより一層の効果をもたらします。

まとめ

梅雨が来る…と思うだけで身構えてします私ですが、季節のめぐりは自然にとって、
大きな役割を果たしてくれています。
最近では大災害につながることも多く、心配の種ではありますが、
自然と上手に向き合うしかありませんね。
身体への対処は、知識を身につけ、知恵を活かして健康な生活を心がけたいものです。

メッセージ

最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>

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