前回に引き続き、「語源」について解説してみたいと思います。
食べ物に関する語源も、中身を知ると「なるほど……」と思うものがたくさんありました。
語源が分かると、生活の中に彩りが増えたように感じます。
何より、何げない言葉にも意味があり、その時代の情景を知ることができます。
と言うことで、今回は生活の中でよく使われる言葉の語源を調べてみました。
🔹当たり前に使っている言葉の語源とは?
普段当たり前に日本語を使っています。
しかし、いつ・だれが・どんな風に使い始めたのか、考えたことはありますか?
意外と知らずに使っていることが多いものです。
今回は意識せずに、生活の中で使っている、身近な言葉の語源について調べてみました。
🔹 会話の中に見る言葉の語源
会話していて、今使った言葉の使い方は、正しかったかな?と思うことはありませんか?
想像していたイメージと、違ったシーンで言葉を選んでいることもあるのです。
語源を知ると、使い方の間違いに気づくこともできます。
楽しみながら、会話に出てくる言葉たちの語源について解説します。
👆 「おあいそ」の語源は?
明治時代に勘定をすることを「おあいそ」と言う、と間違った情報が広まったことから、現在でもうっかり使われている言葉です。
これは間違いだと覚えておくのが良いでしょう。
昔、常連客が飲み代を全額支払わず、少し「ツケ」を残して帰るのが粋とされていました。
全額支払ったときは、愛想が尽きたからもう来ないと言う意味だったそう。
本来「おあいそ」とは、店側が使うもので、“お愛想ができず申し訳ない”と言う気持ちを伝えることから使われました。

👉会計を頼むときは「おあいそ」を使うのは止めましょう。
正しくは「お勘定」・「お会計」・「チェック」「お願いします」と言うのが良いようです。
👆「さばを読む」の語源は?
「鯖を読む」とは、年齢や数をごまかす時に使う言葉です。
この言葉の語源は、様々あります。
①江戸時代には鯖の保存技術が今ほどなかったため、腐りやすい鯖を急いで数えることで、数が合わない事が多かったという説。(数え間違いが、数をごまかすの意味になった。)
⓶魚屋が傷みやすい鯖を、速くたくさん売るために数え間違ったふりをして、 実数より多く申告することがよくあったことからと言う説。
③むかし魚市場(五十集)で、小魚を早口で数えることを「五十集読」と言い、商人が魚の数をごまかすことが多かったことから「鯖を読む」に変化したと言う説。
⓸語源は鯖ではないと言う説もあります。
禅僧の食事の作法の中に、数粒の飯粒を餓鬼に布施する「生飯をよる」と言った行為があって、そこから「鯖を読む」になったと言う説。
👉色々ありますが、⓶の説あたりが有力のようです。
「鯖を読む」の「読む」は、もとは“数を数える”と言った意味でした。
現在でも「票を読む」・『秒読み』などと使っています。
👆「八百屋」の語源は?

「八百屋」とは「青果店」を指す言葉です。
江戸時代は野菜果物を売る店を「青物屋」と言っていました。
室町時代、宮中で野菜の事を「青物」と呼んでいたのが、庶民の間にも広がりました。
青物を売る店なので「青物屋」となり省略されて「青屋」となったのです。
「八百屋」となったのは江戸時代です。
なぜ「八百屋」になったのか?についても諸説あります。
⓵その当時、藍物業者の事も「青屋」と言っていたので区別するため
⓶「青屋」より「八百屋」の方が発音しやすかったから
⓷「八百」とは沢山を意味する言葉です。
例えば「八百万の神」や「嘘八百」などのように使われます。
このことから、八百屋は品数が豊富なので、この字を当てたのだろうと言う事です。

関西から北九州に移ってきたとき「八百屋」ではなく「野菜屋さん」と言われて不思議な感じがしたのを覚えています。地域性があるんですね~
👆「ごまかす」の語源は?
⓵弘法大師空海が、祈祷でお焚き上げした有り難い「護摩の灰」だと偽物を売り歩いた人を「護摩の灰」と言いました。
「ごまかす」はその詐欺師のした行為を言ったと言う説。
⓶江戸時代の菓子で「胡麻胴乱」と言う中が空洞の「胡麻菓子」があり、そこから来たと言う説。
⓷料理に胡麻を使うと、一段と美味しくなるので、胡麻で料理を化かすことから「胡麻化す」になったと言う説。

確かにそうかもしれませね…
などがあります。
👉「誤魔化す」とかくのは誤りです。
江戸時代からみられる当て字で、特に意味はありません。
👆「たらふく」の語源は?
ちょっと難しいのですが「たらふく」は「足りる」・「足る」などの十分にあると言った意味の動詞「足らふ」に、副詞語尾の「く」がついて「足らふく」になったと言う説。
また昔の満腹を表現する言葉で「足らひ脹るる」から「たらふく」と言うようになったと言う説があります。
👉 一般的には、何でもお腹いっぱい食べて、お腹を大きく膨らませてしまう魚の「鱈」をイメージしがちです。
そこから「鱈腹」と書かれていることがありますが、これは当て字です。
今まで想像していたのと、違った語源があることに、驚くものもありました。
ちょっとした雑学ですが、知らないで使うより、言葉が身近になります。
まとめ
今回も「語原」について、身近な言葉を集めて書きました。
日本語の奥行きの深さを知る、良いチャンスになり、楽しめました。
まだまだ語源が気になる、普段使いの言葉がいくつもあります。
またチャンスがあれば、調べてみたいと思います。
メッセージ
最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>


