昔から日本には、多くの迷信や言い伝えが残されています。
子どもの頃祖母が何かというと、迷信や言い伝えを使って、説教していたのを思い出します。
小さい頃はただ恐ろしいだけで、言われることを聞いていました。
しかし今になってみると、その裏に意外な真実や作法などの教訓が、
隠されていたことに気づかされます。
暮らしの中に、今も生きている、迷信や言い伝えの中身を検証してみます。
■今でも納得 日本に残る迷信や言い伝え
古くから日本に残る、迷信や言い伝えについて、その言葉に隠された意味や真実を調べます。
今回は「初物七十五日」という言い伝えから、“初物”に関連するものを選んでみました。
今でも参考にしたくなる内容が、読み解けます。
1.「初物七十五日」ってどんな意味

“初物”に関連する迷信や言い伝えは、たくさんあるようです。
中でも「初物七十五日」には、諸説あるようなので、一つずつ挙げてみます。
「初物」とはどんなもの
初物とは旬の時期に出始めたもの、たとえば新茶や新米・初ガツオなどもそうですね。
これら実りの時期に、最初に収穫された食物などを言います。
また初物を好んで食べる事や、新しい物事に進んで手を出すことを「初物食い」と表現します。
“初物(はつもの)”は、元来縁起の良いものとされてきました。
初物には生気がみなぎっていて、それを口にすることで、
新たな生命力が得られると考えられていたからです。
「七十五日」はどこから来た
“初物を食べると七十五日長生きをする”という言い伝えで、「七十五日」という日数が出てきます。
これは中国から伝わる思想に基づいているようです。
季節の区切りの考え方として、365日を5で割るとおおよそ75日になるから、という説があります。

「人の噂も七十五日」などと使われるように75日は一区切りと考えられていたようですね
江戸時代の死刑囚にちなんでいる
江戸時代の死刑囚は、最後に食べたいものを、選ぶことが出来たそうです。
そこで少しでも長く生き延びるために、季節外れの食べ物を申告しました。
こうすることで、季節の一区切りである七十五日間は、長生きできるというわけです。

どうもこの説が有力なようですね
2.「秋茄子は嫁に食わすな」は嫁いびり…
①一つには美味しい秋茄子を、他家から来た憎い嫁に食べさせるなといった説

意地悪ですね!
②秋茄子は種が多く、また体を冷やす効果がり、嫁が子宝に恵まれなくては困るからという説
③秋茄子は美味しいが、若干の毒性があるので、嫁が過食で健康被害にあわないようにという思いやりのある説

これが正しいかも…
など諸説あります。
3.「初物を食べる時は東向いて笑え」地方によって方角が違う
①「初物を食べる時は東向いて笑え」
東を向くのは、主に関西地方です。
太陽が昇る方向を向いて笑えば、初物がいただける感謝の気持ちが、天に通じると言う事でしょう。
また初物を、江戸よりも早く食べられることを自慢するために、
東方に向かって笑って食べたという説もあるようです。
②「初物を食べる時は西向いて笑え」
西を向くのは、主に関東地方です。
こちらは仏教の教えから、阿弥陀様がいらっしゃる、
西に向かって感謝の意を込めて笑いながら食べたようです。
しかしこちらも、関西よりも先に食べられたことを、自慢する為と言った説もあるとか…
どちらもひとつには感謝、もうひとつには自慢ごころが働いているようです。
【番外】江戸時代から伝わる「初物四天王」がある

日本には江戸時代から「初物四天王」と呼び、大切に受け継がれてきた、食材の文化があります。
それは「初鰹(かつお)」「初鮭(さけ)」「初茄子(なす)」「初きのこ(松茸を指します)」
です。
🐟鰹(かつお)は春と秋に旬がありますが、ここでいう初鰹は、春先にとれるものを言います。当時は希少価値が高く、庶民の口には、なかなか入らなかったようです。
🐟秋鮭も秋の味覚として、初物が待たれたようです。
🍆茄子がなぜ四天王入りしているのか、少々疑問ですが、昔の人は茄子を縁起の良いものとして初茄子を待ったようです。

そういえば、初夢で見ると縁起が良いものに「一富士・ニ鷹・三茄子」と言いますね
🍄最後はきのこ=松茸ですね。これに関しては、今も昔も変わらず待ち遠しい初物です。しかし昔は今よりもきっと、手に入りやすかったのだと思います。
以上日本人が、こよなく愛した、「初物四天王」をご紹介しました。
まとめ
七十五日も寿命が延びる初物ですが、江戸時代から言い伝わる食材があったり、
食べる方角があることが分かりました。
また死刑囚が命を伸ばすために、初物を欲しがったというのも、
初物の悲哀を感じる部分です。
その年の初物を、美味しく感謝しながらいただけるよう、長生きができればいいですね。
メッセージ
最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>


