【kekko 随想】「歯を食いしばって生きる」のもほどほどに…

kekko 随想

昔はなにごとも歯を食いしばって、頑張って生きることが、美徳とされていました。

ご多分にもれず、この私もそうして生きてきました。

しかし、歯を食いしばるのも、ほどほどにしないと後悔することになります。

後々、健康を害しない程度に、とどめておくのが得策です。

◇やっぱりその時が来た!

先日おにぎりを作って、昼食に食べていました。

土鍋で炊いたご飯には、少しおこげが混ざっていて、その香りも好きなのです。

「あら?!」

口の中に、ご飯以外のものを感じました。

右奥歯のかぶせ物が、ご飯のおこげにくっついて外れたようです。

これは困ったことになりました。

なぜなら、この歯を処置した歯医者に「これが外れたら今度は入れ歯ですよ」と告げられていたからです。

その時が来た!と覚悟の瞬間「入れ歯」の画像が脳裏に浮んで、ため息がもれました。

◇歯を食いしばって生きてきました

生まれた環境や生い立ちは人一倍、辛抱や我慢を必要とするものでした。

ですから、歯を食いしばって生きることは、普通で当たり前になっていたのです。

人一倍「幸せ」への執着が激しく、手にした「幸せ」を逃さないよう、ここでも歯を食いしばりました。

歯を食いしばり我慢して辛抱して、それでも足りないと、自分を責めて追い詰めたのです。

その結果、パニック障害と重度のうつ病を併発。

病を患っている間も、ずーっと歯を食いしばっていたような気がします。

「歯の食いしばり」というのは、不安・緊張・ストレスを過度に抱えるタイプの人に多いとか。

そうした性格や習慣が、必要以上の「食いしばり」を引き起こしていたのかも知れません。

◇後悔先に立たず

この「食いしばり」が、後に健康を害する一因になろうとは「後悔先に立たず」です。

歯は子どもを出産するたびに、かけたり折れたりしていて、治療で歯医者に通うことも度々でした。

そしてどこの歯医者でも「食いしばり」の改善のための方法を指導されます。

長年の食いしばりで、舌は変形し、歯はすり減って細かいひびも目立っています。

「口を閉じていても、歯は上下合わさずに、開けた状態を保ってください。」

歯医者の指導は、慣れるまでかなりの努力がいりました。

「本当は就寝中もマウスピースの装着が望ましいけれど、多分すぐにかみちぎってしまうでしょう」と言われたときは、自分のかみ合わせの力強さを、あらためて思い知りました。

この「食いしばり」の弊害は、今回入れ歯を作ると決まった際にも、私を悩ませます。

すり減った歯の隙間には、入れ歯を入れることが出来ず、口腔内全部の歯の治療を要するという歯医者の見解です。

以前通院していた歯医者でも、同様のことは言われていたので、なんとなく覚悟はしていました。

肩の治療に続いて、歯の治療「入れ歯」ですか…

色んな意味で、年老いるわが身を憂いて、気持ちが滅入るのを隠せません。

◇それでも結果今がある

人間ならここぞという時に、歯を食いしばってでも、頑張らなければならない時があるものです。

不器用な人間だから、そういう生き方しかできなかったというのも真実でしょう。

結果として、歯を無くすことにはなりましたが、それでも今は幸せです。

せいぜい50肩と入れ歯の心配くらいなら、幸せに違いありません。

申し訳ないことに、4人の子どものうちにも、食いしばりがひどい子がいます。

こんなことまで遺伝するのでしょうか?

私が言うのもなんですが…

「歯を傷めるほど、食いしばらず、楽に生きてね。」

◇まとめ

歯を食いしばって頑張るのは、自分にとって自然の行為だと思っていました。

でも今は違います。

食いしばる前に一呼吸して、肩の力を抜いて生きる方法も、きっとあったでしょう。

後悔しても始まりませんが、残された人生には、生かしたい教訓です。

そして残された歯も、大切にしながら、生きて行きたいと考えています。

メッセージ

最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>

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