5~6歳になると、乳歯が永久歯に生え変わり始めます。
前歯の抜けた子どもが笑ったときの顔は、何とも可愛らしいものです。
歯が抜けてゆくという体験は、子どもにとって初めてのことで、きっと不安に違いありません。
そんな気持ちを察して、親は抜けた乳歯におまじないをします。
風習に変化はあるようですが、丈夫な歯が生えてくることを願う親の気持ちは変わりません。
孫の成長

末娘の長女が、上の前歯をお父さんに抜いてもらう動画が送られてきました。
きっとぐらぐらして、気になっていたのでしょう。
父親のひざに頭を置いて、覚悟の儀式の様子です。
妹にお姉ちゃんの儀式を見届けるように促しますが、2歳の妹は関心がありません。
いくら言ってもテレビに目がいく妹の顔を、起き上がって自分に向けます。
そんなこんなの様子がしばらく続きました。
とうとうその時が来て、無事乳歯とのお別れの儀式は終わります。
涙目で妹の顔の前に、歯の抜けた自分の顔をよせる、自慢げな様子が映っています。
初めて歯が生えたときの喜びと愛らしさが、よみがえってきました。
抜けた乳歯のおまじない

乳歯がぐらぐらする感触と「コキッ」と抜け取れる感触が、不思議とはっきり記憶に残っています。
抜けた下の歯は屋根瓦に向けて、上の歯は床下の暗がりに向けて投げました。
「ネズミの歯より強い歯にな~れ」そんなおまじないの言葉を祖母か母が、言いながら投げてくれたのをかすかに覚えています。
私もまた同じように、4人の子ども達の歯を同じおまじないで見送りました。
こうした「おまじない」は少しずつ形を変えて、日本各地に残っているようです。
世界中にも同じようなおまじないはあって、お願いの対象が「ねずみ」はもちろん「小鳥」であったり「すずめ」や「お月様」のところもあります。
欧米では枕の下に抜けた乳歯を置いて寝ると、歯の妖精がその歯を取りに来て、代わりにコインを置いて行ってくれるという言い伝えがあるそうです。
現代はマンションや集合住宅が増えて、屋根や床下に投げることができないせいもあってか、この習わしが一般的になってきているとのこと。
日本的ともいえる習わしにも、欧米化が進んでいるようです。
大切な永久歯

長女が歯の治療を受けているとき、奥歯の一本の乳歯の下にあるべき永久歯がないので、今ある乳歯を大切に使うよう指導されたのを思い出しました。
当時は親にとって大事件で、永久歯を持たない身体に産んでしまった自分を悔やんだものです。
しかし、そういった子供は珍しくないと聞かされ、少し慰められた記憶があります。
永久歯に生え変わった歯は、その人の健康を支え、人生さえも左右するのです。
生えたばかりの永久歯は、特に虫歯になりやすいと言います。
むかしと違って若いお母さんたちは、その辺りの知識も豊富なので、孫の永久歯は丈夫で美しいものになると信じています。
最後に、駄作ですが孫の様子を短歌にしました。
1)痛くない? すぐに終わると 乳歯取る パパの右手に しがみつく孫
2)妹に 姉の威厳を 見せたくて 乳歯抜かれて 涙目で笑み

最近はまっています。
まとめ
子どもの成長は本当に早いものです。
ついこの間、歯が生えたと大喜びしたと思ったら、永久歯に変わる時期になりました。
次生えてくる歯が、丈夫な歯でありますようにと願う親の思いは世界中同じです。
縁の下のネズミでも妖精でも、願いをかなえてくれるよう、離れた場所から祈っています。
メッセージ
最後までお読みいただき有り難うございます。<(_ _)>


